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訪問看護に移ったばかりの方、これから訪問看護で働く方へ。

病棟で何年も働いてきたのに、訪問看護では最初からやり直しのような気持ちになる。一人で利用者さんのお宅に行くのが怖い。オンコールの電話が鳴ったらどうしよう。物品も、相談できる先輩も、すぐそばにはいない。そんな不安を抱えていませんか。

訪問看護の求人や紹介の記事には、仕事のやりがいや働き方の良さはたくさん書かれています。けれど、入ってからの1年目に何が起きるのかは、意外と知る機会がありません。

読者 読者

来月から訪問看護です。病棟の経験はあるけれど、一人で訪問するのも、オンコールも初めてで…。

とし とし

私も産業保健から訪問看護に移ったとき、処置から離れていたので不安がありました。1年目に何が起きて、どう備えたかをお話ししますね。

私はいま、訪問看護師として働いています。この記事では、1年目に緊張した場面と、そのとき実際にやっていた備え方、うまくいかなかったことまでを書きます。

✅ この記事の結論と、わかること
  • 訪問看護は、看護師にとって「アウェー」で働く仕事。病棟経験があっても、別物だと思って始める
  • 1年目は「まねぶ」(学ぶことは真似ること)。同行訪問で見たことを、自分用のメモに残す
  • 初めてのオンコールや医師への報告は、型を準備しておけば動ける(フローチャート・SBAR・SOAP)

結論|訪問看護は「アウェー」で働く仕事

1年目を振り返って、これから訪問看護を始める方にいちばん伝えたいのは、訪問看護は病棟とは別の仕事だと思って始めたほうがいいということです。

病棟では、必要な物品も、相談できる仲間も、医師も、すぐそばにそろっています。訪問看護では、そうはいきません。

比べること病棟訪問看護
場所病院(看護師のホーム)利用者さんのお宅(看護師にとってはアウェー)
物品や資源ひととおりそろっている限られている。あるもので工夫する
判断周りに相談しながらその場では一人で判断することが多い
優先されること治療利用者さんとご家族の生活
💡 適切な看護をしたくても、届かないことがある
訪問看護では、こちらが「こうしたほうがいい」と思う医療や看護があっても、本人やご家族が望まないことがよくあります。それも含めて、生活を中心に医療や看護を届けるのが訪問看護の仕事です。1年目は、このことを念頭に置いて乗り越えてほしいと思います。

たとえば、病棟なら物品庫に行けば手に入るものが、利用者さんのお宅にはないことがあります。その場合は、お宅にあるもので代わりを考えることになります。処置の時間や手順も、利用者さんやご家族の暮らしの流れに合わせて組み立てます。

この前提を持っておくだけで、「病棟ならこうするのに」というもどかしさが、少し軽くなります。

本人やご家族の希望と、看護師として必要だと思うことがずれたときは、一人で決めずに、主治医やケアマネジャー、事業所のスタッフと共有して、できることを一緒に探していきます。


一人で訪問するまで|同行訪問は3回ほど、不安なら何度でも

先輩との同行訪問で「まねぶ」

私の職場では、独り立ちの前に、先輩と一緒に回る同行訪問が3回ほどありました。不安があれば、何度でも同行してもらえる環境でした。

同行訪問で見るのは、看護の中身だけではありません。お宅ごとに違う物品の置き場所や、処置の手順も覚える必要があります。私は忘れないように、自分用のメモに書き残していました。

読者 読者

同行訪問って、何を見ておけばいいんでしょう?

とし とし

私は、物品の場所と処置の方法をメモしていました。先輩のやり方をそのまま真似できるように残しておくと、一人で行ったときに迷いません。

独り立ちの前に確認しておきたいこと

同行訪問のメモは、たとえば次のような項目に分けておくと、あとから見返しやすくなります。

項目書いておくこと(例)
物品どこに何があるか、足りなくなったときの補充方法
処置手順、利用者さんが好むやり方、気をつけること
声かけ利用者さんやご家族が安心する話し方、避けたほうがよい話題
連絡ご家族の連絡先、主治医やケアマネジャーとのやり取りの方法

※表は書き方の例です。個人情報の扱いは、事業所の決まりに従ってください。

一人で訪問するようになってから慌てないために、同行訪問の期間に次のことを確かめておくと安心です。

確認すること中身
緊急時の対処利用者さんの急な変化があったとき、何をどの順番でするか
連絡先誰に、どの手段で連絡するか
物品の場所お宅ごとに、どこに何があるか
処置の方法利用者さんごとの手順
相談の手段訪問先から、すぐに相談できる手段があるか

私の職場では、スタッフ同士が携帯電話でつながっていて、訪問先から電話で相談できました。不安になったら、すぐに確認できる。これがあるだけで、一人での訪問はずっと心強くなります。

独り立ちの目安(チェックリスト)

「もう一人で行っても大丈夫かな」と迷ったときは、次の項目で確かめてみてください。

  • 担当する利用者さんのお宅で、物品の場所が分かる
  • 処置の手順を、一人で通してできる
  • 急な変化があったときの連絡先と、連絡の順番を言える
  • 訪問先から相談する手段を確かめてある
  • 記録を、ほかのスタッフが読んで分かる形で書ける

※チェックリストは目安の例です。独り立ちの判断は、事業所の先輩や管理者と相談して決めてください。

ひとつでも不安が残るなら、同行をもう一度お願いしてみましょう。遠慮する必要はありません。


1年目に緊張した場面と、私の備え方

初めての一人訪問|自信がついてから独り立ちした

初めて一人で訪問した日も、緊張はしました。ただ、同行訪問を重ねて「一人で行っても大丈夫」と思えてから独り立ちしたので、特別に緊張することはありませんでした。

独り立ちのタイミングは、焦って決めなくて大丈夫です。不安が残っているなら、同行を増やしてもらえないか相談してみてください。

初めてのオンコール|まだ訪問したことのない方だった

いちばん不安だったのは、初めてのオンコールです。電話をくれたのが、まだ訪問したことのない利用者さんだったからです。

それでも、普段の訪問でしていることができていれば、状況を判断して動けました。

💡 不安なら、自分用のフローチャートを作っておく
転倒、胸痛、腹痛、発熱など、オンコールでよくある連絡ごとに「何を聞き、何を確かめ、どう動くか」を自分なりの流れ図にしておくと安心です。電話を受けてから考え始めるより、落ち着いて対応できます。

フローチャートは、たとえば次のような項目で作ると、電話口で聞き漏らしを防げます。

段階確認すること(例)
まず聞くいつから、どんな様子か。意識はあるか。呼吸は苦しそうか
次に確かめる測れる場合はバイタルサイン。普段との違い
判断する訪問するか、救急要請が必要か、主治医に相談するか
連絡する主治医、管理者、ご家族など、誰にどの順で伝えるか

※表は作り方の例です。実際の判断と連絡の順番は、事業所のマニュアルと主治医の指示に従ってください。

オンコールが鳴って、すぐに動けた日は、ひそかに自分をほめたくなります。

ご家族への説明|これから起こること、連絡してほしいこと

ご家族への説明で大切にしているのは、次の3つです。

  • これから、どんな症状が起こりうるかを伝える
  • 危険な症状が出たら連絡してほしいことを、はっきり伝える
  • 安心してもらえる声かけをする
伝えること声かけの例
これから起こりうること「このあと、〇〇のような様子が見られることがあります」
連絡してほしいサイン「〇〇のときは、夜中でも遠慮なく電話してください」
安心してもらう「何かあれば、すぐに相談できるようにしています」

※声かけは例です。利用者さんの状態に合わせて言葉を選びます。

ご家族は、看護師が帰ったあとの時間を、利用者さんと一緒に過ごします。だからこそ、帰る前の説明が大切になります。

医師への報告|ABCDEで確かめて、SBARで伝える

すぐに指示を仰ぎたいときは、要点と、どう対処するかをまとめてから報告します。私はSBARという型を使っています。

報告の前に:ABCDEアプローチで状態を確かめる

私は医師に電話をかける前に、ABCDEアプローチで利用者さんの状態を確かめています。順番に見ていくことで見落としが減り、報告の中身が正確になります。ABCDEアプローチは、命に関わる変化を見落とさないよう、決まった順番で全身を観察する方法で、急変時の初期評価として広く使われているといわれています。

順番見ること確かめる内容(例)
A(Airway:気道)空気の通り道声が出るか、ゴロゴロした音がしないか
B(Breathing:呼吸)呼吸の状態呼吸の回数や深さ、苦しそうか、酸素の値
C(Circulation:循環)血液の巡り脈拍、血圧、顔色、手足の冷たさ
D(Dysfunction of CNS:意識)意識や神経の状態呼びかけへの反応、普段との違い
E(Exposure・Environment:外表と環境)体温と体の表面、周りの環境体温、皮膚の様子、室温や暑さ寒さ

※表は観察の順番を示すための例です。実際の対応は、事業所のマニュアルと主治医の指示に従ってください。

訪問看護では、利用者さんの暮らしている環境も状態に影響します。Eで室温や部屋の様子まで見ておくと、報告のときに医師がイメージしやすくなります。

ABCDEで確かめた内容を、次のSBARの形に当てはめて報告します。

報告の型:SBARで要点をまとめる

SBARは、報告を4つの順番で組み立てる方法で、医療の現場で広く使われているといわれています。

順番意味伝えること(例)
S(状況)いま何が起きているか「〇〇さん、本日の訪問時に38度台の発熱があります」
B(背景)これまでの経過「数日前から食事量が減っていました」
A(評価)看護師としての見立て「呼吸は落ち着いていますが、脱水が心配です」
R(提案・依頼)してほしいこと「受診が必要か、ご指示をいただけますか」

※表の例は、型の使い方を示すための作例です。

型があると、電話の向こうで忙しくしている医師にも、短い時間で伝わります。

電話をかける前に、S・B・A・Rの4つを1行ずつメモに書き出しておくと、話している途中で頭が真っ白になるのを防げます。報告のあとに受けた指示も、その場でメモに残しておきましょう。

記録|SOAPで、その場で起きたことを分かりやすく

記録では、その場で起きたこと、観察したこと、対処したことを、ほかのスタッフが読んでも分かるように書きます。私はSOAPの形で、時間の流れに沿って書いています。

項目書くこと書き方の例
S(主観的な情報)利用者さんやご家族が話したこと「きのうから食欲がない」とご本人
O(客観的な情報)観察したこと、測った数値体温、食事量、表情や様子
A(アセスメント)看護師としての評価食事量の低下が続いており、脱水に注意が必要
P(計画)これからどうするか水分量の確認をご家族に依頼。次回訪問で再評価

※例は書き方を示すための作例です。

訪問看護では、次に訪問するのが自分とは限りません。誰が読んでも同じ状況を思い浮かべられる記録が、チームを支えます。


うまくいかなかったこと|利用者さんとの相性

1年目には、うまくいかなかったこともあります。

訪問看護では、利用者さんとの相性はやはりあります。認知機能が低下している方のお宅にもうかがいます。あるお宅で、その場でうまくいかないことがあり、謝って受け入れていただいたものの、嫌な気持ちが残っていたようで、その後の訪問を断られたことがありました。

🙋 すべての方と、うまくいくわけではない
どれだけ気をつけていても、相性が合わないことはあります。訪問看護は、利用者さんの生活の場にお邪魔する仕事です。

こうしたことがあっても、一人で抱え込まず、事業所のスタッフと共有することが大切です。担当の交代など、チームで対応できることもあります。


「慣れる」より「適度な緊張」|3か月で変わったこと

「何か月くらいで慣れますか?」と聞かれることがあります。正直に言うと、私には慣れるという感覚があまりありません。これは病棟にいた頃からそうでした。

訪問看護でも、仕事のあいだは、いつも適度に緊張していると思います。

一人で判断することに慣れない理由も、はっきりしています。暮らしの環境も、受けられるサポートも、心と体の状態も、利用者さん一人ひとり違うからです。「この方は、この生活を続けられるか」を、訪問のたびにその場で考えています。

それでも、変わったことがあります。スタッフに気兼ねなく話しかけられるようになったのは、3か月ほどたってからでした。相談しやすくなると、一人で訪問していても心強くなります。

✅ 1年目の「慣れない」は、悪いことではない
慣れないと感じていても、焦らなくて大丈夫です。緊張は、利用者さんの小さな変化に気づくための感度でもあります。慣れより先に、「相談できる関係」を少しずつ作っていきましょう。

病棟や産業保健の経験が、役立った場面

「訪問看護は別物」とお伝えしましたが、これまでの経験が無駄になるわけではありません。むしろ、今までの経験すべてが役立っています。

これまでの経験訪問看護で役立っていること
病棟利用者さんが病院でどんな経過をたどってきたかを、具体的にイメージできる
これまでの看護の経験すべて利用者さんやご家族との関係づくり
産業保健ビジネスマナー。連携先との電話対応、名刺交換、メールやチャットでのやり取り

特に活きているのが、産業保健で身につけたビジネスマナーです。訪問看護では、ケアマネジャーや医療機関など、事業所の外の人とやり取りする場面が多くあります。電話の受け答えやメールの書き方ひとつで、連携のしやすさが変わります。

場面気をつけていること(例)
電話最初に事業所名と名前、用件を伝える。長くなりそうなときは要点を先に
名刺交換初めて会う連携先には、あいさつと一緒に名刺を渡す
メールやチャット用件を一つにしぼり、何をしてほしいかを最後に書く

訪問看護は、ケアマネジャー、医療機関、薬局など、多くの人と一緒に利用者さんを支える仕事です。看護の技術と同じくらい、やり取りの丁寧さが信頼につながります。

病棟以外の経験がある方は、それも訪問看護で活きる可能性があります。臨床から離れていた時期がある方は、看護師のブランク明け復職ガイドも参考にしてください。


これから訪問看護1年目を迎えるあなたへ

1年目は「まねぶ」

学ぶことは、真似ることともいわれます。昔の言葉で「まねぶ」と言うそうです。

病棟での経験があっても、訪問看護では一度、新人に戻ったつもりで先輩のやり方を真似してみてください。物品の置き方、声のかけ方、報告の仕方。真似をしているうちに、自分のやり方が見えてきます。

生活を中心に考える

訪問看護では、利用者さんの生活が中心です。資源は限られ、こちらが望む医療や看護が、そのまま届くとは限りません。その中で、利用者さんとご家族がどう暮らしたいかを真ん中に置いて考える。これが、1年目を乗り越えるいちばんの軸になります。

一人で抱え込まない

一人で訪問する仕事だからこそ、困ったときは早めに相談してください。携帯電話でつながっているチームがいます。一人で訪問していても、一人で働いているわけではありません。

「新しい職場で、教えてもらえるのを待たずに自分から動く」「一人で抱え込まない」という点は、私が産業保健師になった1年目にも痛感したことです。そのときの話は、産業保健師1年目の壁|新人教育がない職場で、私を助けた「抱え込まない・根回し・言語化」に書いています。職場は違っても、1年目に大切にしたいことには共通点があります。


1年目にやっておくことの一覧

ここまでの内容を、時期ごとに一覧にしました。

時期やっておくこと
同行訪問のあいだ物品の場所、処置の手順、声かけを自分用のメモに残す(まねぶ)
独り立ちの前緊急時の対処と連絡先、相談の手段を確かめる。チェックリストで自信を確認
初めてのオンコールの前転倒・胸痛・腹痛・発熱などの、自分用のフローチャートを作る
医師に報告するときABCDEアプローチで状態を確かめ、SBARの4つを1行ずつメモにしてから電話する
記録を書くときSOAPで、誰が読んでも同じ状況が浮かぶように書く
困ったとき一人で抱え込まず、早めにチームへ相談する

全部を一度にできなくても大丈夫です。できるところから、ひとつずつ始めてみてください。


訪問看護1年目に向いている人・苦しくなりやすい人

向いている人

  • 先輩のやり方を、素直に真似できる人
  • 限られた資源の中で工夫するのが苦にならない人
  • 利用者さんの「暮らし」に関心がある人
  • 困ったときに、早めに相談できる人

苦しくなりやすい人

  • 病棟と同じ環境、同じやり方を前提にしたい人
  • 「正しい看護」を、本人やご家族の希望より優先したい人

訪問看護は、看護師にとってアウェーの仕事です。病棟と同じことができないことに強いストレスを感じる方は、1年目に苦しくなりやすいと思います。訪問看護のきつさや向き不向きは、訪問看護師はやめとけ?現役が語る「きつい」7つの理由と向いている人で詳しく書いています。


事業所が合わないと感じたら

1年目のつらさが、「訪問看護という仕事」ではなく「いまの事業所」から来ていることもあります。同行訪問がほとんどない、相談できる手段がない、といった環境では、どれだけがんばってもつらくなります。

そんなときは、事業所を選び直すのも一つの方法です。私自身、訪問看護への転職でレバウェル看護を使いました。訪問看護の事業所選びの考え方は、訪問看護師の転職エージェントおすすめ5選にまとめています。

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よくある質問

Q1. 訪問看護の同行訪問は、何回くらいありますか?

事業所によって違います。私の職場では3回ほどで、不安があれば何度でも同行してもらえました。回数より、「一人で大丈夫」と思えてから独り立ちできるかどうかが大切です。

Q2. 初めてのオンコールが不安です。何を準備すればいいですか?

転倒、胸痛、腹痛、発熱など、よくある連絡ごとに、自分用のフローチャートを作っておくと安心です。緊急時の連絡先や相談の手段も、事前に確かめておきましょう。

Q3. 訪問看護に慣れるまで、どれくらいかかりますか?

私自身は、慣れるという感覚があまりなく、今も適度に緊張して働いています。ただ、スタッフに気兼ねなく話しかけられるようになったのは3か月ほどたってからでした。慣れるより先に、相談できる関係を作ることをおすすめします。

Q4. 記録は、どう書けばいいですか?

その場で起きたこと、観察したこと、対処したことを、誰が読んでも分かるように書きます。私はSOAPの形で、時間の流れに沿って書いています。

Q5. 一人で判断するのが怖いです

その怖さは、自然なものだと思います。私も、一人で判断することにはいまだに慣れません。暮らしの環境も、受けられるサポートも、心と体の状態も、利用者さん一人ひとり違うからです。迷ったときは、訪問先からでもチームに相談してください。

Q6. 利用者さんに訪問を断られたら、どうすればいいですか?

一人で抱え込まず、まず事業所のスタッフに伝えてください。相性が合わないことは、どれだけ気をつけていても起こります。担当の交代など、チームで考えられることがあります。

Q7. 1年目で辞めたくなったら、どうすればいいですか?

まず、そのつらさが「訪問看護という仕事」から来ているのか、「いまの事業所」から来ているのかを分けて考えてみてください。見分け方と辞めどきのサインは、訪問看護師はやめとけ?の「いま訪問看護で働いていてきつい・辛いあなたへ」の章にまとめています。

Q8. 病棟経験は、訪問看護で役立ちますか?

役立ちます。利用者さんが病院でどんな経過をたどってきたかを、具体的にイメージできます。ただ、訪問看護は病棟とは環境がまったく違うので、別の仕事だと思って始めるほうがうまくいくと感じています。


まとめ|アウェーで、生活を中心に

訪問看護1年目は、病棟とは別の仕事だと思って始めることが大切です。

  • 訪問看護は、看護師にとってアウェーで働く仕事
  • 1年目は「まねぶ」。同行訪問で見たことを、自分用のメモに残す
  • 初めてのオンコールや報告、記録は、フローチャート・ABCDEアプローチ・SBAR・SOAPの型で備える
  • 慣れなくても大丈夫。適度な緊張は、変化に気づく感度になる
  • これまでの経験は、形を変えて必ず活きる

1年目は、分からないことがあって当たり前の時期です。うまくいかない日も、利用者さんとの関係がこじれる日もあるかもしれません。それでも、同行訪問で見たことを真似し、型を準備し、困ったら相談する。この積み重ねが、少しずつ自分のやり方になっていきます。

一人で訪問していても、一人で働いているわけではありません。困ったときは、早めにチームに声をかけてください。あなたの1年目を、応援しています。