「看護師でもできる副業を知りたい」「在宅で、無理なく収入を増やしたい」——そう思ってこの記事にたどり着いた方へ。
結論から言うと、看護師は資格と経験を活かせる副業の選択肢がとても豊富です。ただ、「どれがいちばん?」という問いに、正直にお答えします——正解は、人それぞれです。
この記事では、現役訪問看護師の私が実際に試した・調べたものをもとに、看護師におすすめの副業7選を「月収目安・体力負担・在宅できるか」で比較し、あなたに合う選び方まで一気に解説します。
まずは全体像から見ていきましょう。
【結論】看護師の副業おすすめ比較表
迷ったら、まずこの表で全体像をつかんでください。
| 副業 | 月収目安 | 体力負担 | 在宅 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 単発ナース | 2〜8万円 | 高 | × | ★★★★★ |
| 健診ナース | 1.5〜5万円 | 中 | × | ★★★★★ |
| 医療ライター | 0.5〜8万円 | 低 | ○ | ★★★★☆ |
| 特定保健指導 | 日給0.6〜1.5万円 | 低 | ○ | ★★★★☆ |
| ブログ運営 | 長期で青天井 | 低 | ○ | ★★★★☆ |
| 訪問介護・在宅ケア | 1〜4万円 | 中 | × | ★★★☆☆ |
| セミナー講師 | 1〜3万円 | 低 | △ | ★★★☆☆ |
- すぐ・確実に稼ぎたい → 単発ナース/健診ナース
- 在宅でコツコツ・体力を残したい → 医療ライター/特定保健指導
- 将来の資産・収入の柱を作りたい → ブログ運営
選択肢が多いのはわかったけど、自分にどれが合うのか、まだ迷います…。
大丈夫です。「これが正解」という副業はありません。今の自分の状況と目的に合うものを選べばいいんです。このあと1つずつ特徴を見て、最後に「あなたにおすすめはこれ」と診断できるようにしています。
【重要】即金性 vs 資産性で選ぶ
副業を選ぶとき、もうひとつ大切な軸があります。それは、即金性(今すぐ稼げるか)と、資産性(積み上がって資産になるか)の違いです。
| 副業 | 即金性 | 資産性 | こんな方に |
|---|---|---|---|
| 単発ナース | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | 今月すぐお金がほしい方 |
| 健診ナース | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 穏やかに継続したい方 |
| 医療ライター | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 書きながらスキルも積みたい方 |
| 特定保健指導 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 保健師資格をすぐ活かしたい方 |
| ブログ運営 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | 数年後の収入の柱を育てたい方 |
| 訪問介護 | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | 1対1のケアが好きな方 |
| セミナー講師 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | 実績を積んで単価を上げたい方 |
「今すぐのお金が必要」なら即金性重視で選び、「将来の土台を作りたい」なら資産性重視で選ぶのが後悔しにくいです。ブログは即金性こそ低いですが、資産性は7つの中で群を抜いています。
この記事でわかること
- 看護師におすすめの副業7選と月収目安(比較表つき)
- 在宅でできる副業はどれか
- 自分に合う副業の選び方(診断チャート)
- 副業がバレる仕組みと防ぎ方・扶養内で働くコツ
- 確定申告が必要になるケースと対処法
- 現役訪問看護師としての副業リアル体験談
看護師におすすめの副業7選
看護師の副業は、大きく「現場に出るもの」と「在宅でできるもの」に分かれます。月収目安のイメージは次のとおりです。
1. 単発ナース|土日・夜勤明けにすぐ稼げる
看護師の副業の中で、最もすぐに収入に直結するのが単発・スポット勤務です。1日単位・数時間単位で働けるので、「土日だけ」「夜勤明けの空いた日だけ」といった働き方ができます。
施設系(老人ホーム・デイサービス)、健診会場、クリニックの一日応援など、種類も豊富です。
収入目安: 施設系1日 15,000〜25,000円/健診会場1日 18,000〜30,000円
- すぐに・確実に収入がほしい方
- 土日や夜勤明けの空き時間を活かしたい方
- いろいろな現場を見てみたい方
私も訪問看護をしながら、施設系の単発バイトを経験しました。初めての施設でも「看護師として求められる基本」は共通しているので、意外と動けるものでした。日払いで収入が得られる手軽さは魅力ですが、本業がある週に詰め込みすぎると体に応えます。私の感覚では、月2〜4回くらいが続けやすいラインでした。
単発を何度か経験すると、複数の職場を渡り歩く「応援ナース」という働き方への理解も深まります。興味が出た方は応援ナースのリアルな体験談もどうぞ。
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2. 健診ナース|穏やかに働けて体の負担少なめ
企業健診や市区町村の健診会場で働く「健診ナース」は、採血・問診・血圧測定などが主な業務です。急変対応が少なく、時間もきっちり決まっているので、「病棟の緊張感から離れて穏やかに働きたい」という方に向いています。
収入目安: 午前のみ(3〜4時間)6,000〜10,000円/1日 18,000〜28,000円
- 急変対応が少ない環境で働きたい方
- 時間の見通しが立つ仕事がいい方
- 採血・問診・計測など基礎スキルを活かしたい方
私はもともと産業保健師として健診業務に携わっていた時期があります。「技術を使いながらも気持ちが楽」という独特の良さがあります。受診者の方が緊張した顔で来て、「終わった〜」と安堵する瞬間に立ち会えるのも、この仕事の小さな魅力です。「本業として健診センターも気になる」という方は健診センター看護師の転職ガイドもあわせてご覧ください。
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3. 医療ライター|在宅・スキマ時間で資格を活かす
看護師・助産師・保健師の知識を活かして、医療・健康系の記事を書く「医療ライター」は、完全在宅で取り組める副業です。
収入目安: 初心者 月5,000〜20,000円/実績あり 月30,000〜80,000円以上(文字単価0.5円〜、実績を積むと3〜5円以上も)
- 文章を書くのが苦にならない方
- 深夜・早朝など自分のペースで働きたい方
- 資格と経験を「書く力」に変えたい方
私がライターの仕事を最初に試みたのは、ブログを始める前のことです。「医療情報を正確に届けたい」という思いでクラウドソーシングに登録してみました。最初は単価の低い案件ばかりでしたが、「看護師・保健師の資格あり」と書くだけで、依頼主に喜ばれることが多くありました。医療情報の正確さを求めるクライアントにとって、資格は大きな信頼材料になるようです。
ブログとの違いは、ライターは「すぐ報酬が出る」在宅ワーク、ブログは「時間をかけて育てる資産」という点です。まずライターで書く感覚をつかんでから、自分のブログに挑戦する方も多いです。どちらか一方ではなく、ライターで稼ぎながらブログも並走させるやり方もあります。
👉 始め方: クラウドワークス・ランサーズ などのクラウドソーシングに登録し、医療・健康系の案件に応募します。自己紹介に「看護師・保健師資格あり」と明記するだけで採用率が変わります。
4. 特定保健指導|在宅・オンラインで保健師資格を活かす
「特定保健指導」は、40〜74歳の方を対象に、メタボリックシンドロームの予防を目的として行われる保健指導です。近年はオンライン(ICT)での実施が広がり、アウトソーシング機関(業務委託)を通じて在宅で取り組める副業として注目されています。初回面接のあとの継続支援は電話やメール・アプリでも行えるため、自宅にいながら対応しやすいのが特徴です。
ただし、誰でも実施できるわけではありません。ここは正確に押さえておきましょう。
- 保健師・管理栄養士・医師:正式な実施者です。保健師資格があれば、在宅・オンラインの業務委託を狙えます
- 看護師:本来の実施者は上記3職種です。看護師は経過措置の対象がかなり限られ、「平成20年度(2008年度)から続けて特定保健指導に携わってきた」など一定の要件を満たす方に限られます。しかもこの経過措置は令和11年度末=2029年度末で終了予定です
- そのため、これから新しく始めたい看護師の方は、保健師資格を取るのが現実的なルートになります。まず自分が対象か、募集要件で必ず確認してください
収入目安: 1件あたりの出来高制、または日給6,000〜15,000円程度
私は産業保健師として働いていた時期に、保健指導に携わっていました。最初は「呼ばれた理由もよくわからない」という顔で来られる方がほとんどです。それが3ヶ月後に、「少し歩く習慣ができました」と笑顔で戻ってくる——その変化に立ち会えることが、この仕事の醍醐味でした。相手の生活習慣にじっくり向き合い、小さな一歩を一緒に喜べる仕事です。
保健師資格を持つ方には、自宅で経験を活かせる大きな選択肢になります。
5. ブログ運営|在宅でできる「長期の資産型」副業
ブログは、単発ナースのように「すぐ」お金にはなりません。ですが、書いた記事が資産のように積み上がり、時間がたつほど収入が育っていく可能性があります。
- 初期費用が少ない:レンタルサーバー代(月1,000円前後)ほどで始められる
- 完全在宅:スキマ時間に自分のペースで書ける
- 資産型の収入:記事が積み上がり、長期的な収入の柱になりうる
- 医療資格との相性が抜群:健康・医療の情報は需要が高く、看護師の経験がそのまま強みになる
「今すぐのお金」ではなく「将来の柱」を作りたい方に向いています。即金性を求める方には正直向きませんが、資産性という点では7つの中でトップです。
👉 始め方: WordPress(ワードプレス)でブログを作るのが定番です。レンタルサーバー(エックスサーバー、ConoHa WING など)を契約し、記事が増えてきたらASP(A8.net、もしもアフィリエイト など)に登録して収益化します。
6. 訪問介護・在宅ケアの応援スタッフ
看護師として訪問看護・訪問介護と並行して働く形や、介護資格(初任者研修・実務者研修)を活かす働き方も副業として成立します。
収入目安: 介護ヘルパー(1訪問)1,500〜2,500円/訪問看護(非常勤)時給1,800〜2,500円
- 1対1でじっくり関わりたい方
- 移動が苦にならない方
- すでに訪問看護・介護の経験がある方
私はオーストラリアでワーキングホリデーをしていた時期に、介護資格(Certificate III in Individual Support)を取得し、現地で訪問介護(ホームケア)の仕事をしていました。英語でご高齢の方の入浴・食事・移動介助をしながら、「ケアの本質はどこの国でも変わらないんだな」と感じたのを今でも覚えています。言葉が通じなくても、丁寧に関わることで信頼が生まれる——それが1対1のケアの醍醐味です。
訪問系の副業の魅力は、まさにその「1対1でじっくり関われる充実感」にあります。一方、移動の負担もあります。現在の私は訪問看護が本業なので、副業でさらに訪問系を入れると体力的に消耗しやすく、頻度はかなり抑えています。本業の疲れと合わせて頻度を決めることが大切です。
7. セミナー講師・非常勤講師
看護専門学校の非常勤講師や、看護師向け勉強会の講師として関わる副業です。求人数は多くありませんが、「教えること・伝えることが好き」「経験を誰かに届けたい」という方には、お金以上のやりがいがある仕事です。
収入目安: 非常勤講師(週1コマ)月10,000〜30,000円/セミナー登壇 1回5,000〜30,000円
- 教えること・伝えることが好きな方
- 専門分野(産業保健・助産・訪問等)を深めてきた方
- 実績を積んでキャリアの幅を広げたい方
私は助産師としての経験もあり、妊婦さん向けの母親学級で話をする機会がありました。「うまく伝わったかな…」と不安なまま終わる回もあれば、アンケートに「聞いてよかった、涙が出そうになった」と書いてもらえた回もある。そのギャップの大きさが、この仕事の難しさであり楽しさだと感じています。
セミナー講師は、最初から単価が高い仕事ではありません。登壇の実績を積むことで徐々に依頼が増え、単価も上がっていきます。「すぐ稼ぐ」よりも「長く信頼を積む」副業だと思って取り組むと、続けやすいです。
在宅でできる看護師の副業はどれ?
「通勤なしで、家で働きたい」という方も多いと思います。今回の7選を「在宅型」と「現場型」で分けると、次のようになります。
- 在宅でできる:ブログ運営/医療ライター/特定保健指導(保健師資格・実務経験がある方)
- 現場に出る:単発ナース/健診ナース/訪問介護
体力を残したい方・育児や介護と両立したい方は在宅型、すぐに現金がほしい方は現場型が向いています。
自分に合う副業の選び方|目的で選ぶ診断チャート
「結局どれを選べばいいの?」と迷ったら、目的から選ぶのがいちばんです。
- とにかく早く・確実に稼ぎたい → 単発ナース
- 月3万円くらい穏やかに → 健診ナース
- 在宅・スキマ時間で働きたい → 医療ライター
- 将来の資産・収入の柱を作りたい → ブログ運営
副業を始める前に必ず確認すること|就業規則・バレる・扶養
副業を始める前に、トラブルを避けるために確認しておきたいことがあります。
勤務先の就業規則を確認する
副業の可否は職場の就業規則によって異なります。
民間病院・クリニック・訪問看護ステーションなどでは、副業禁止の場合と届け出制の場合があります。まずは規則を読み、必要なら上司や人事に確認しましょう。
看護師の副業は職場にバレる?防ぎ方は?
「副業が職場にバレないか心配」という声はとても多いです。バレる主な原因は、住民税の金額の変化です。副業で所得が増えると住民税が上がり、給与から天引き(特別徴収)されている場合に会社が気づくことがあります。
対策として、確定申告のときに住民税を「普通徴収(自分で納付)」にすると、本業の給与計算に影響が出にくくなります。ただし、いちばんの安心策は就業規則を確認し、届け出をしてから始めることです。隠れて始めるより、正直に進めるほうが結果的にラクです。
扶養内で副業したい場合
配偶者の扶養に入りながら副業する場合は、収入のラインに注意が必要です。社会保険の扶養は、原則として年収130万円未満が目安といわれています。また、税金の面でも配偶者控除などの基準があり、近年その基準額が見直されています。こちらも最新の情報を確認しておくと安心です。
かつて「106万円の壁」と呼ばれた社会保険の加入基準(月収8.8万円以上)は、2026年10月に撤廃される予定です。今後は年収の額ではなく「週20時間以上働くか」といった条件で加入するかどうかが決まる方向に変わります。パートの本業に副業を足す方は、勤務先にも最新の扱いを確認しておくと安心です。
確定申告が必要になるライン
副業の所得(収入−経費)が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります(国税庁)。20万円以下でも、住民税の申告は必要なケースがほとんどです。
副業と本業を両立するコツ
副業を長く続けるために、私が大切にしていることを紹介します。
- 「疲労の借金」を作らない:夜勤明けに副業を詰め込まない。副業日は週1〜2日以内に
- 目的を決めておく:「旅行資金で月3万」「スキルアップでライター」など具体的に
- 本業がぐらついたら迷わず休む:副業はあくまで「本業あってこそ」
私も副業を試していた時期に、訪問看護の記録が雑になってきたと気づき、すぐ頻度を落としました。本業を守ることが最優先です。
本業の働き方そのものを見直したい方は、看護師が夜勤なしで働いたときの年収・職場6選もどうぞ。
よくある質問(FAQ)
【結論】あなたにおすすめの副業はこれ
最後に、目的別のおすすめをまとめます。迷ったら、ここから選んでください。
- ✔ 月3万円くらい穏やかに稼ぎたい → 健診ナース
- ✔ 月5万円以上しっかり稼ぎたい → 単発ナース
- ✔ 在宅・スキマ時間で働きたい → 医療ライター
- ✔ 将来の資産・収入の柱を作りたい → ブログ運営
- ✔ 保健師資格を在宅で活かしたい → 特定保健指導
まとめ
看護師には、資格と経験を活かせる副業がたくさんあります。でも、この記事を通じて一番伝えたかったのは、「副業は本業を犠牲にするものではない」ということです。
本業の看護師としての土台があるからこそ、副業に挑戦できる。 副業はそのプラスアルファです。本業がぐらついたら、迷わず副業の頻度を落とす——それが長く続けるための唯一のルールだと思っています。
「まずは単発ナースを1回試してみる」「ライターかブログの登録だけしてみる」——そんな小さな一歩から始めれば十分です。完璧な準備が整ってからではなく、小さく動いてみることで、自分に合う副業が見えてきます。
副業を始める前、私もとても迷いました。でも動いてみると、「こんな働き方もあるんだ」という世界が広がっていきました。本業を大切にしながら、あなたのペースで一歩踏み出してみてください。応援しています。
就業規則の確認 → 目的の明確化 → 無理のない頻度設定。この順番さえ守れば、副業はあなたの看護師人生を豊かにする選択肢になるはずです。
【出典・参考文献】(最終閲覧日:2026年7月2日)
- 厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/keiyaku/kyfukugyou.html
- 国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900.htm
- e-Gov法令検索「国家公務員法」(第103条・第104条) https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000120
- e-Gov法令検索「地方公務員法」(第38条) https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000261
- 厚生労働省「第4期特定健診・特定保健指導の見直しについて」(看護師の経過措置を令和11年度末まで延長) https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001160411.pdf
- 日本年金機構「従業員(被保険者)が家族を扶養にするとき」 https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/tekiyo/hihokensha/20150518.html
- 厚生労働省「『年収の壁』への対応」(106万円の壁の撤廃・社会保険の適用拡大について) https://www.mhlw.go.jp/stf/taiou_001_00002.html
