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「ツアーナース」って言葉をたまに見かけるんですが、修学旅行についていく看護師さんのことですよね?単発でできるって本当ですか?

とし とし

本当です。修学旅行や合宿、団体旅行に同行して、参加者の健康管理をする単発のお仕事。1回ごとの契約なので、本業を持ちながら経験できる働き方です。私は応援ナースや施設系の単発バイトで「初めての現場にひとりで入る」働き方を経験してきました。ツアーナースそのものの経験はないので、この記事は求人各社の調査に、単発ワーク経験者としての視点を重ねて正直にまとめますね。

「夜勤を減らしたい」「本業のかたわら、違う世界も見てみたい」——そんな看護師の選択肢のひとつが、**ツアーナース(添乗看護師)**です。

この記事では、ツアーナースの仕事内容・給料の目安・求人が出る時期・始め方までを一気に解説します。読み終わる頃には、「自分に合いそうか」「まず何をすればいいか」が判断できるはずです。


この記事でわかること

  • ツアーナースの仕事内容と1日の流れ
  • 給料の目安と、求人が集中する時期
  • メリットと、正直に知っておきたい注意点
  • 未経験からの始め方3ステップ
  • 当日の持ち物と服装(救護セットは誰が用意する?)
  • 万一のときの責任の範囲と、保険という備え

【結論・早見表】ツアーナースはこんな働き方

先に全体像です。

項目内容
仕事内容修学旅行・移動教室・合宿・団体旅行に同行し、参加者の健康管理と応急対応を行う
雇用形態基本的に単発・派遣(1案件ごとの契約)
期間日帰り〜4泊5日程度が中心
給料の目安日給1万〜1万5,000円程度(求人サイト各社の掲載情報より。宿泊費・食費は主催者負担が一般的)
必要資格看護師免許(案件により臨床経験の条件あり)
求人が多い時期修学旅行シーズンの**春(5〜6月)と秋(9〜11月)**に集中
探し方単発・派遣に対応した看護師向けサービスに登録して案件を待つ
💡 ツアーナースは「本業と両立できる非日常」
1案件ごとの単発契約なので、常勤の仕事を辞めずに挑戦できます。「旅行が好き」「子どもが好き」「たまには病棟の外で働きたい」という看護師にとって、休暇を使って経験できる働き方です。

ツアーナースとはどんな仕事か

ツアーナース(添乗看護師・アテンドナース)は、学校の宿泊行事や団体旅行に同行して、参加者の体調管理・けがや急病への対応を担う看護師です。

案件のボリュームとして多いのは、小中学校の修学旅行・移動教室・林間学校への同行です。ほかにも、スポーツ合宿、企業の団体旅行、イベントの救護室待機など、活躍の場はさまざまです。

仕事の流れ(修学旅行同行の場合)

ツアーナースの仕事の流れ。事前打ち合わせで健康調査票を確認し、旅行中は体調観察と予防が中心。急病時は応急対応と受診の判断を行い、教員・添乗員と連携しながら進める

  1. 事前打ち合わせ:出発前に学校側と打ち合わせ。参加する子どもたちの健康調査票(持病・アレルギー・服薬・乗り物酔いのしやすさなど)を確認し、リスクを頭に入れておきます
  2. 旅行中の健康管理:移動中や行事中の体調観察、酔い止め服用のサポート、就寝前の検温対応など「予防」が中心
  3. けが・急病への応急対応:発熱・腹痛・すり傷・捻挫などへの応急処置。必要と判断したら、現地の医療機関の受診につなげます
  4. 教員・添乗員との連携:対応の判断や保護者への連絡は、担任・養護教諭・旅行会社と相談しながら進めます
読者 読者

思ったより「治療」じゃなくて「見守りと予防」が中心なんですね。

とし とし

そうなんです。医療設備のない環境なので、できることは応急対応まで。だからこそ「悪化する前に気づく」観察力と、「病院に連れて行くかどうか」を判断する力が価値になります。これって、看護師が臨床で毎日やっていることそのものなんですよね。


給料の目安と求人が出る時期

給料の目安

求人サイト各社の掲載情報を見ると、ツアーナースの報酬は日給1万〜1万5,000円程度が一般的な水準です。宿泊を伴う案件では、移動費・宿泊費・食費は主催者側の負担となるのが通例です。

  • 2泊3日の修学旅行に同行した場合:日給×3日分で3万〜4万5,000円程度が目安
  • 拘束時間が長い(夜間対応の可能性を含む)ことを考えると、時給換算では病棟夜勤より低くなることもあります

「がっつり稼ぐ仕事」というより、**「旅費をかけずに非日常を経験しながら、しっかり日当ももらえる仕事」**と捉えるのが実態に近いと思います。

📝 日当の「裏側」も知っておくと納得できます
参考までに、看護師の同行サービスを学校・団体側に提供しているケアプロ社の公開価格は、日帰り49,720円・1泊2日77,440円・2泊3日105,160円(税込・2026年8月時点)。学校側はこれだけ払っています。看護師の日当との差額は、案件の調整・救護セットの準備・補償体制などの運営費用です。「安く使われている」わけではなく、ひとりで現場に立てる体制ごと提供されているのが、この仕事の値段の構造です。

求人が集中する時期

ツアーナースの求人が集中する時期。春は5〜6月、秋は9〜11月に案件が集中し、登録はその1〜2ヶ月前(春なら3〜4月、秋なら7〜8月)に済ませておくのが鉄則

修学旅行・移動教室が行われる**春(5〜6月)と秋(9〜11月)**に案件が集中します。逆に真夏・真冬は案件が少なめです。

つまり、「やってみたい」と思ったら、シーズンが始まる1〜2ヶ月前には登録を済ませておくのが鉄則です。募集開始からすぐ埋まる人気案件も多いためです。


メリットと、正直に知っておきたい注意点

ツアーナースのメリットと注意点の比較。本業と両立できる・旅費をかけず非日常へ・元気な子どもたちと過ごせる・観察力が磨かれる一方、相談できる医師がいない・勤務時間の境目が曖昧・体力勝負・収入の柱にしにくい

メリット

  • 単発なので本業と両立できる:休暇を使って1案件から挑戦できる
  • 旅行気分を味わえる:観光地への同行なら、移動・宿泊費なしで非日常を体験できる
  • 子どもたちの元気な姿に関われる:病院で会う子どもとは違う、日常の子どもたちと過ごせる
  • 観察力・判断力が磨かれる:設備のない環境での判断は、臨床のアセスメント力を確実に鍛えます

注意点(ここを知らずに始めると後悔します)

  • ⚠️ 医療設備がない環境で、看護職は自分ひとり:判断を相談できる医師や先輩は隣にいません。応急対応の範囲と、医療機関につなぐ判断基準を自分の中に持っておく必要があります
  • ⚠️ 勤務時間の境目が曖昧:宿泊帯同中は、夜間の発熱対応などで呼ばれる可能性があり、完全にオフになる時間は少なめです
  • ⚠️ 体力勝負の場面がある:登山・ハイキング同行、炎天下の運動会救護など、参加者と同じ行程を歩く体力が求められます
  • ⚠️ シーズン頼みで、収入に波がある:案件は春と秋に集中するため、安定収入の柱にはなりにくい働き方です
⚠️ 「ひとりで判断する重さ」は事前に覚悟を
ツアーナースの現場に、指示を仰げる医師はいません。「これは様子見でいいか、受診させるべきか」の判断を、限られた情報で下す場面があります。臨床経験(特に小児対応・救急対応の経験)があるほど安心して働けるのはこのためです。
とし とし

この「ひとりで判断する感覚」は、私が施設系の単発バイトで働いたときにも感じたことです。初めての現場でも「看護師として求められる基本」は共通しているので意外と動けるものですが、相談相手が隣にいない状況は、病棟にいた頃より一段緊張します。逆に言えば、この経験は訪問看護産業保健師など「ひとりで動く働き方」への予行演習にもなりますよ。


未経験からの始め方3ステップ

ステップ1:単発・派遣に対応したサービスに登録する

ツアーナースの案件は、一般の求人サイトにはほとんど出てきません。単発・派遣案件を扱う看護師向けサービスに登録し、案件の紹介を受けるのが基本ルートです。

ツアーナース案件を扱う代表的なサービスには、MCナースネットやナースパワーなどがあります。登録・利用は無料で、登録後にシーズンの案件情報が届く仕組みです。

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ステップ2:シーズン前に希望条件を伝えておく

登録したら、「修学旅行同行を希望」「対応できる曜日・期間」「小児対応の経験の有無」を担当者に伝えておきましょう。春シーズンなら3〜4月、秋シーズンなら7〜8月に動いておくと、案件を紹介されやすくなります。

ステップ3:初案件は「日帰り・短期」から

いきなり4泊5日の案件より、日帰りのイベント救護や1泊2日の移動教室から始めるのがおすすめです。単発ワークの感覚(現場への入り方・報告の仕方・持ち物)を短い案件でつかんでから、長い案件に進むと安心です。

🙋 初めての単発現場で分かったこと
私も本業のかたわら、施設系の単発バイトから単発ワークを始めました。一日限りの現場で意識していたのは、①笑顔で挨拶する ②スタッフの方の名前を覚える ③言われたことはメモするか覚える ④自分の役割を事前に理解しておくの4つです。技術の前に、まず「今日ここでどう動くか」を早くつかむこと。それができれば、看護師として求められる基本はどの現場でも共通していて、思ったより動けるものでした。この感覚は、ツアーナースにもそのまま通じるはずです。

単発ワーク全般の始め方や注意点は、看護師の副業おすすめ7選でも詳しく解説しています。


当日の持ち物と服装|救護セットは基本「用意してもらえる」

初案件が決まった方が次に不安になるのが、「何を持っていけばいいの?」だと思います。結論から言うと、医療系の道具は基本的に自分で揃える必要はありません。

救護セットは派遣元・学校・旅行会社が用意する

聴診器・血圧計・パルスオキシメーターなどを含む救護セットは、派遣元の会社が準備するのが基本です。案件によっては学校や旅行会社が用意することもあります(日本ツアーナースセンター公開情報より)。つまり、「救急バッグを自費で揃えなきゃ」と身構える必要はありません。誰が何を用意するかは案件ごとに違うので、紹介を受けた時点で必ず確認してください。

看護師と分かる「目印」を着ける

現場では、腕章・身分証など「この人が看護師さん」と一目で分かる目印を着けて動くのが一般的です(同上)。子どもたちや先生が、困ったときに迷わず駆け込めるようにするためです。

自分で用意しておきたいもの

服装の指定は案件ごとに異なるため、まず派遣元の指示に従ってください。そのうえで、現役のツアーナースの方々の発信でよく挙がる持ち物は、このあたりです。

  • 動きやすい服・履き慣れた靴(子どもと同じ行程を歩きます)
  • メモ帳(またはタブレット):健康調査票の内容や対応記録をすぐ書き留める
  • タオル類・アメニティ:林間学校など、宿泊先に備え付けがない案件のため
  • 自分の常備薬・モバイルバッテリー:自分の体調と連絡手段を守るのも仕事のうち
💡 迷ったら「自分が2泊3日の旅行に行く荷物+記録用具」
特別な装備より、まず自分が元気に3日間動ける荷物を。医療の道具は借りられますが、あなたの体力と睡眠は借りられません。

万一のときの責任と保険|「全部ひとりで背負う」仕事ではありません

「子どもに何かあったら、自分の責任になるの?」——ツアーナースを迷う方の、いちばん深い不安はここだと思います。調べた内容と、看護職としての一般的な備えを整理します。

ツアーナースの役割は「一次対応まで」と明確に決まっている

派遣元の公開情報でも、ツアーナースができるのは一次救命処置・ファーストエイド(応急手当)までで、医療行為は行わないと明記されています(日本ツアーナースセンター)。診断も治療もしません。役割は「悪化する前に気づく」「応急対応する」「受診が必要かを判断して、医療機関・保護者につなぐ」ことです。

対応に迷う場面でも、担任・養護教諭・旅行会社と相談しながら進めます。医療の最終判断をひとりで背負う立場ではない——ここは安心していい部分です。

それでも備えるなら:2つの確認先

そのうえで、万一のトラブルに備える仕組みも存在します。

  1. 派遣元の補償体制を登録時に確認する:案件中の事故やトラブルの際にどんな補償があるかは、会社・案件によって異なります。登録面談で聞いてしまうのが確実です(聞くのは普通のことです。MCナースネット自身も、看護師向けに賠償責任保険の解説記事を公開しています)
  2. 看護職賠償責任保険:日本看護協会の制度のほか、民間にも年間数千円程度で入れる商品があります。業務中の対人・対物の賠償などを補償するもので、ツアーナースに限らず、単発・派遣で働く看護師の「お守り」として知られています
不安への答えは「役割の線引き」と「保険」の2つ
・できるのは応急対応と、受診につなぐ判断まで(診断・治療はしない) ・派遣元の補償体制は登録時に確認する ・年数千円の看護職賠償責任保険という選択肢もある

どんな人に向いているか

  • 子どもと関わるのが好きな方(案件の中心は小中学生の行事です)
  • 旅行や移動が苦にならない方
  • 臨床経験があり、ひとりでの判断にある程度自信がある方(目安として、案件には臨床経験の条件が付くことがあります)
  • 本業を辞めずに、働き方の幅を試してみたい方

逆に、「安定した収入の柱にしたい」「体力に不安がある」という方には向きません。その場合は、複数の施設を渡り歩く応援ナースや、常勤前提の転職を検討する方が現実的です。


似ている働き方との違い|健診バイト・応援ナースと迷ったら

「単発で働きたい」と考えたとき、候補になるのはツアーナースだけではありません。よく比較される2つと並べてみます。

ツアーナース健診バイト応援ナース
期間日帰り〜4泊5日半日〜1日3ヶ月〜1年
場所旅行先に同行健診会場全国の医療機関
医療設備なし(応急対応まで)ありあり
夜間対応宿泊中はオンコールありなし勤務形態による
向いている人非日常を経験したい方穏やかに確実に稼ぎたい方生活ごと変えて集中的に稼ぎたい方

ざっくり言うと、「稼ぐ」なら健診や応援ナース、「経験を広げる」ならツアーナースです。

どれか1つに決める必要はありません。同じ派遣サービスに登録しておけば、季節や生活に合わせて使い分けられます。


よくある質問(Q&A)

Q1. 臨床経験は何年必要ですか?

A. 案件によって条件は異なりますが、ひとりで応急対応の判断をする仕事の性質上、臨床経験3年程度を目安とする案件が多いようです。小児科・救急の経験があると歓迎されやすい傾向があります。まずは登録時に、自分の経験で紹介可能な案件があるか相談してみてください。

Q2. 保健師や助産師の資格でも働けますか?

A. ツアーナースに必要なのは看護師免許です。保健師・助産師資格をお持ちの方も、看護師免許があれば応募できます。

Q3. 夜は眠れますか?

A. 就寝時間はありますが、夜間に発熱やホームシックで呼ばれる可能性はあります。「ぐっすり眠れる仕事ではない」前提で、体調を整えて臨むのが現実的です。

Q4. 子どもの急変が怖いです。責任はどこまで負うのでしょうか?

A. ツアーナースの役割は応急対応と、医療機関につなぐ判断までです。診断や治療は行いません。対応に迷う場面では、担任・養護教諭・旅行会社と相談しながら進めますし、緊急時の連絡体制は事前打ち合わせで確認できます。「ひとりで全責任を負う」仕事ではありませんが、保険や補償体制については、登録するサービスや案件ごとに事前確認しておくと安心です。

Q5. 保険は自分で入っておくべきですか?

A. まず登録時に、派遣元の補償体制を確認してください。そのうえで心配が残る方には、年間数千円程度で入れる看護職賠償責任保険という選択肢があります。ツアーナースに限らず、単発・派遣で働く看護師の備えとして知られている保険です。詳しくは本文の「万一のときの責任と保険」の章をご覧ください。

Q6. 本業の職場に知られずにできますか?

A. 副業に当たるため、まず本業の就業規則の確認が必須です。公立病院など副業が制限される職場もあります。休暇の使い方も含めて、トラブルにならない形で始めてください。


まとめ:まず「登録だけ」してシーズンを待つ

ツアーナースは、看護師免許と臨床経験を活かして、本業を続けながら非日常を経験できる単発ワークです。

  • 仕事の中心は予防と見守り。設備のない環境での判断力が価値になる
  • 給料は日給1万〜1万5,000円程度が目安。稼ぐ仕事というより「経験の広がる仕事」
  • 求人は春と秋に集中。動くならシーズンの1〜2ヶ月前

興味が湧いたら、まずは単発・派遣対応のサービスに登録して、どんな案件が流れてくるか眺めてみてください。登録は無料なので、「案件を見てから考える」で十分です。

\ 秋の案件は夏のうちに。まず眺めるだけでもOK /

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とし とし

働き方の選択肢は、知っているだけで心の余裕になります。「いざとなれば、こういう働き方もある」——その引き出しをひとつ増やすつもりで、気軽にのぞいてみてくださいね。


出典・参考(本文中のデータについて)

※報酬額・案件条件は時期やサービスによって変動します。登録前に各サービスで最新情報をご確認ください。